
グラフィックデザイナーやWEBデザイナーとして働きたい。そう考えたときに、働く上で必要になる資格はありません。少なくとも国家資格は用意されていません。
しかし、就職や転職、フリーランスで仕事をいただくなど、デザインに関連した資格があると有利になるケースというのは存在しますよね?
さて、今回ご紹介するのは、そんなデザイナー向けの資格のうちの一つ「グラフィックデザイン認定資格」です。
将来的にデザインのお仕事をしたいという方にはオススメの資格。資格の概要から、出題の傾向、費用など様々な観点から情報を掲載しているので、ぜひ今後の参考としてご覧ください。
Contents
グラフィックデザイン認定資格の概要

グラフィックデザイン認定資格は、日本におけるグラフィックデザインの専門性と技術力を証明するための資格制度です。この資格は、FITIグラフィック研究所によって認定されていて、グラフィックデザイナーたちのキャリア形成の一つとなっています。
資格は3級から1級まであって、それぞれのレベルに応じた知識や技能が求められます。3級は比較的広範な分野のデザイナーや企業の広報担当者に適していると言われていて、2級と1級はより高度なグラフィックデザイン技術を持つ専門家を対象としています。最後に1級は、自分で制作したグラフィックデザイン作品を10点提出することが求められるので、実践的なスキルや経験も必要となるでしょう。
グラフィックデザイン認定資格の歴史
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)の設立とともに、1978年には705名の会員として発足し、その後の発展を遂げています。JAGDAは、時代の変化に対応しつつ、グラフィックデザインの領域を拡大し、新しい歴史を刻み続けています。
この資格を取得することで、グラフィックデザインの専門知識と技術力を証明し、キャリアアップにつなげることができます。
グラフィックデザイン認定資格の取得のメリット
グラフィックデザイン認定資格を取得することで、自身のデザインスキルや知識を客観的に証明することができ、他のデザイナーやクライアントからの信頼が得られるのが一番のメリットといえます。
仕事の幅が広がり、様々なクライアントやプロジェクトに対応できるようになることで、フリーで仕事をいただくとき、就職や転職などを考える際の一助になってくれるでしょう。
さらに、資格取得の過程では新しいアイデアやテクニックを学ぶ機会が得られるので、最新のデザイントレンドやツールについての知識も更新できるのが魅力です。
グラフィックデザイン認定資格が活かせる職種
グラフィックデザイン認定資格を持つことで活躍できる職種は多岐に渡ります。以下はその一例です。
- グラフィックデザイナー
- Webデザイナー
- 広告制作担当
- パッケージデザイナー
- マーケティングデザイナー
- UI/UXデザイナー
これらはほんの一部であり、デザインに関連する仕事は他にも多数存在します。
グラフィックデザイン認定資格の受験・費用について

グラフィックデザイン認定資格(1級~3級)の受験・費用についてまとめてみました。
- 受験資格と対象者:
- 3級: 誰でも受験可能。
- 2級: 3級合格者のみ受験可能。
- 1級: 2級合格者のみ受験可能。
- 受験料:
- 1級: 6,490円(税込)。
- 2級: 3,850円(税込)。
- 3級: 3,850円(税込)。
- 支払方法: 銀行振り込み等。
- 試験方法: オンラインでの受験。
- 実施日程と申込期間: 随時。
- 試験時間と問題数:
- 2級・3級: 60分で50問。
- 1級: 課題提出形式。
- 出題範囲:
- 3級: デザイン思考、文様史、デザイン史、グラフィックデザインにおける用語等。
- 2級: レイアウト、文字、配色、写真とイラスト、グラフィックデザインとWebデザイン、グラフィックデザインと動画制作等。
- 1級: 自分で制作したグラフィックデザイン作品を10点提出。
- 申込方法: インターネットでの申込み。
- 試験主催者: FITIグラフィック研究所/一般社団法人ファッション産業技術継承協会。
※2023年11月13日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
グラフィックデザイン認定資格は、グラフィックデザインに関する知識と技術を認定するもので、3級から1級まで段階的に取得することができます。特に1級では、自分の作品を提出することが求められるため、実践的なスキルも重要です。まずは3級から受験されては如何でしょうか?
また、オンラインでの受験が可能で、申込みはインターネットを通じて行うことができます。
その他の詳細については、FITIグラフィック研究所HPをご覧ください。
FITIグラフィック研究所HP:https://www.fiti.jp/graphiclab/
グラフィックデザイン認定資格の合格率と出題傾向について

ここでは、グラフィックデザイン認定資格の合格率、出題傾向、について記載しています。
情報をご覧いただきながら、試験にチャレンジするかの参考にしてください。
合格率
- 3級: 約70%。
- 2級: 約65%。
- 1級: 合格率の詳細は不明。
出題傾向
- 3級: 「デザイン思考」「文様史」「デザイン史」「グラフィックデザインにおける用語」など、デザインの歴史や基本知識に重点が置かれています。
- 2級: 「レイアウト」「文字」「配色」「写真とイラスト」「グラフィックデザインとWebデザイン」「グラフィックデザインと動画制作」など、具体的な技術に関する問題が出題されます。
- 1級: 自分で制作したグラフィックデザインによる作品を10点提出する必要があり、ポスター、フライヤー、ロゴマークなど、5種類以上の媒体から作品を選び、それぞれの作品にコンセプトを含む200〜400文字の文章を添えて提出します。
残念ながら1級に関してはあまり情報を得ることが出来ませんでした。
まとめ
今回は「グラフィックデザイン認定資格(1級・2級・3級)」について情報を整理してみました。
グラフィックデザイン認定資格は、デザイン業界でのキャリアを築く上で重要な資格の一つです。自分自身のスキルと知識を証明することで、キャリアの幅が広がるでしょう。
ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!