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このブログをご覧になっている方の中でケーブルテレビを契約されている方はどの程度いらっしゃるのでしょうか?


昔に比べるとインターネットと動画配信サービスが発達したことで、利用頻度が減った方もいらっしゃるかもしれませんが、まだまだに根強い人気を誇るそうで、総務省によると令和4年時点での普及率は約52.5%、加入世帯数は約3,162万世帯と中々に凄い数値が発表されています。

総務省「ケーブルテレビの現状 令和5年11月版」より:https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/catv_toukei.html

そんなケーブルテレビに関わる資格は第1級CATV技術者など幾つかありますが、今回ご紹介するのはその中でも最難関と言われる「CATV総合監理技術者」です。

今回もCATV総合監理技術者を取ることで有利になる職種や、受験の概要や費用、はたまた出題傾向まで、詳しく調べてみましたので、ぜひ、ご覧ください♪

検定の概要

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CATV総合監理技術者とは?

CATV総合監理技術者は、CATV(ケーブルテレビ)施設の設置、運用、維持管理に必要な技術能力を認定する資格です。この資格は、CATVに関わる設備の企画、設計、施工に関する専門知識を有することを証明します​​​​。

国家資格か民間資格か?

CATV総合監理技術者は民間資格です。一般社団法人 日本CATV技術協会が主催しています​​。

資格が持つ歴史

この資格は、昭和58年に設立された有線テレビジョン放送技術者制度が発展・改称され、平成23年から現在の形になりました。2011年の放送の完全デジタル化を機に、「CATV技術者資格制度」として名称が変更され、放送技術の進展に伴い、資格制度も進化しています​​​​。

資格取得の過程

資格の取得には、必要なeラーニング講習の受講と修了試験の合格が必要です。具体的には、3科目(システム、調査・施工、ブロードバンド)すべてに合格する必要があります。講習は47時間で、試験は各60分の3科目から構成されています​​​​。

CATV総合監理技術者を持つことで、ケーブルテレビの設置や管理に関わる高度な技術と知識を有する専門家として認定されます。将来的にケーブルテレビに関わるお仕事や、既に働いていて専門性を高めたい方向けの資格といえます。

検定が活かせる職種

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CATV総合監理技術者を取得すると、以下のような職種で活躍することができます。

  • CATVシステムエンジニア – ケーブルテレビシステムの設計、開発、保守を担当します。
  • ネットワーク管理者 – ケーブルテレビのネットワークインフラの管理と運営を行います。
  • ブロードキャストエンジニア – ケーブルテレビ局における放送技術の運用と管理を行います。
  • プロジェクトマネージャー – ケーブルテレビ関連のプロジェクトを管理し、プロジェクトの計画から実施、完了までを監督します。

主にケーブルテレビに関連した職種での活躍やキャリアアップが見込める資格です。ここには記載していませんが、ケーブルテレビに関連した営業職やコンサルタント業などでも、知識の専門性を証明する資格として役立つかと思います。

検定の受験・費用について

CATV総合監理技術者の検定に関する情報(受験資格や試験方法など)をまとめてみました。eラーニングの受講が必須となるので、まずはそちらかた受けてみましょう。

受験資格・対象者
  • 特に制限はなく、どなたでも受講・受験可能です。
試験方法
  • 試験はコンピュータ試験(CBT方式)です。
  • 受験にあたっては、eラーニングの受講が必須(47時間)です。
受験料
  • CATV総合管理技術者:55,440円(税込、eラーニング受講料含む)
試験会場
  • 全国のテストセンター
試験時間
  • 各科目1時間
試験内容
  • 試験科目は以下の3つです。
    1. システム (60分)
    2. 調査・施工 (60分)
    3. ブロードバンド (60分)
  • これら3つの科目すべてに合格することで、CATV総合監理技術者の資格を取得できます。
  • 「システム」と「調査・施工」の2つに合格した場合は、第1級CATV技術者の資格が与えられます。
申込方法
  • インターネットでの申し込みが可能です。

※CBT方式…Computer Based Testingの略です。試験会場に設置したパソコン等で受験が可能です
※2023年11月27日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください

その他の詳細については、一般社団法人 日本CATV技術協会HPをご覧ください。
一般社団法人 日本CATV技術協会:https://www.shikaku.catv.or.jp/entry/grade1.html

検定の合格率と出題傾向について

CATV総合監理技術者に関する合格率と出題傾向について調べてみました。残念ながら、合格率については正確な合格率を見付けることが出来ませんでしたので、今回は出題傾向のみ掲載しています。

出題傾向

2021年11月1日から、CATV総合監理技術者の試験は、以前の5科目から3科目に変更されました。現在の試験科目は以下の通りです。

  1. システム
    • 各種放送方式
    • CATV伝送システム(性能、品質基準を含む)
    • ヘッドエンド及び端末機器類
    • 共同受信システム
  2. 調査・施工
    • 無線送信と電波伝搬
    • 放送の受信技術
    • 建造物等による受信障害調査及びその対策
    • CATVに係る調査技術
    • CATV施設の設置工法
    • 施設の点検・保守
    • 施設の強度設計及び実施設計
    • 現場管理と安全管理
    • 光ケーブルを使用した伝送路
    • 法令理解のための基礎知識
    • 放送法及び有線電気通信法におけるCATV関係の規定
  3. ブロードバンド
    • 通信ネットワークの基本技術及び伝送技術
    • ケーブルネットワークにおける通信システム
    • ケーブルモデム技術及びIP電話の技術
    • IPアプリケーションやホームネットワーク等の新システム

まとめ

今回はCATV総合監理技術者についてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。

誰でも受験可能ではありますが、ケーブルテレビに関連する資格としては最高峰の資格となるので、できれば第1級CATV技術者や第2級CATV技術者を先に受験し、知識を伸ばしてから受験したいところですね!

ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!

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