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今回は「食品衛生管理者」について情報をまとめてきました。
名前からわかるとおり、飲食店や食品系の工場などで食品の衛生管理を行うための資格です。

実は私も飲食店に務めた際に食品衛生管理者を取っているのですが、持っていないと店長になれないというお店があるくらいには食に関わる業界で働く際には持っておきたい資格です。結構、将来に向けて取らせて貰えることが多いです。

当ブログに辿り着いた方の中にも、会社から「取れ」と言われて来た方もいらっしゃるかもしれませんね笑

今回も資格の概要から取得するメリット、試験の合格率などにも触れていますので、飲食業界などで働いている方はぜひ、参考にしてください!

食品衛生管理者の概要

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食品衛生管理者は、食品衛生法第48条と食品衛生法施行令第13条に基づいて設けられた食品の衛生管理に関わる資格です。飲食店や喫茶店など、食品や添加物の製造・加工を行う施設において衛生管理を担う重要な役割を持ちます。この資格は、食品の衛生面で特に考慮が必要な製造・加工過程で、衛生管理を確実に行うために設けられています​​​​。

国家資格か民間資格か?

食品衛生管理者の資格は、厚生労働省管轄の国家資格に分類されます。試験を受けるわけではなく、「食品衛生管理者資格取得講習会」という講習会を受講することで取得可能な任用資格です​​。

※任用資格…特定の職種に就くために求められる資格を指します

資格の歴史

2020年の法令改正により、食品衛生管理者はこれまでよりもさらに重要な位置づけを得ました。以前は食品衛生責任者としての役割が主でしたが、法令改正後、食品衛生管理者の意見を尊重することが営業者の責務として法令に明記され、資格がより重要視されるようになりました​​​​。

食品の安全性を高め、衛生管理を徹底するために求められる重要な資格となります。飲食店や食品製造業者など、食品に関わる様々な業種で求められる専門性を有り、食品衛生管理の専門家として活躍することが期待されます。

食品衛生管理者が活かせる職種とメリット

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次に、食品衛生管理者の資格を持つことで活躍できる仕事をご紹介します。
食品の衛生に関わる任用資格となるので、特定のお仕事での活躍がメインになります。

  • レストランや飲食店の管理者 – 食品の安全管理、衛生状態の維持、従業員の衛生教育などを行います。
  • 食品製造業の品質管理担当者 – 製品の品質管理、衛生管理、製造過程の監督などを担います。
  • スーパーマーケットや食品小売業の衛生管理者 – 食品の取扱い、陳列、保管の衛生管理を行います。
  • 学校や病院の給食管理者 – 大量調理の場での食品の安全性の確保や衛生管理を行います。
  • 食品輸入・輸出業の衛生管理 – 国際基準に基づいた食品の衛生管理や品質管理を担います。
  • 官公庁の食品衛生監視員 – 食品製造施設や飲食店の衛生状態を監視し、指導・助言を行います。

食品製造工場や大規模な飲食店では、食品衛生管理者の資格を持つ人材の配置が義務付けられている場合が多いです。この点が最大のメリットで、飲食店などに転職を行う際に持っているだけで重宝される可能性があります。また、会社に務めた際に今後、必要となる資格として会社が受講させてくれるといったケースもあるので、会社から支援を受けつつ取得できるというのも良い点かと思います。

食品衛生管理者の受験・費用について

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食品衛生管理者の資格取得に関する情報をまとめました。受験資格が学歴や職歴によって変動するのでご注意ください。

受験資格

  1. 医師、歯科医師、薬剤師、獣医師
  2. 医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修了した大学卒業者
  3. 食品衛生管理者の養成施設の課程修了者
  4. 高等学校卒業者で、3年以上の食品または添加物の製造・加工の衛生管理業務従事者​

取得方法

  • 高校卒業以上の学歴があり、食品衛生管理者を置かなければならない施設で3年以上の衛生管理業務経験があれば、講習を受けて修了することで資格が取得できます。
  • 講習は対象業種によって異なり、講習を行う団体も異なります。​

受講料

  • 例として、平成31年度の受講料は税込306,000円(教材・テキスト代含む)。開催会場への交通費や宿泊費は含まれていません。​

※2023年12月13日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください

その他の詳細については、厚生労働省の公式ホームページをご覧ください。
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049348.html

食品衛生管理者の合格率と講習内容について

食品衛生管理者の合格率と出題傾向について

今回もいつも通り、食品衛生管理者の合格率と講習内容について調べてみました。

合格率:

食品衛生管理者試験の合格率はほぼ100%だと言われています。なぜなら、講習の受講がメインの資格だからです。
事前に講習を受けているだけでなく、試験にはテキストも持ち込み可能なので、しっかりと講習を受ければ取得自体は難しくない部類の資格です。

講習内容:

講習期間は1〜2ヶ月間で、内容は以下の通りです​​:

  • 一般共通科目
  • 乳製品関係科目
  • 食肉製品関係科目
  • 添加物関係科目

これらの科目は、公衆衛生概論、食品衛生法及び関係法令、食品、添加物等の基準規格、化学概論、細菌学序論、毒物学、食中毒学、食品学(栄養学を含む)、施設における衛生管理などを含みます。

難易度と試験の特徴: 食品衛生管理者資格の取得には、3年以上の現場での経験と講習を受けることが必要ですが、難易度は極めて低く、講習をきちんと受講すればほぼ合格可能です。また、試験ではテキストの持ち込みが可能なため、試験中の心配は不要です​​。

出題傾向: 試験は月に3〜4回実施されており、問題は都度異なります。そのため、出題傾向を読むのは困難ですが、過去問から類似問題が出題される可能性が高いため、過去問に取り組むことで傾向が把握できます​​。

まとめ

今回は衛生管理者についてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。

任用資格ということで、誰にでも取ることをオススメできるタイプの資格ではありませんが、潰しが効きやすい点は個人的に魅力だと思います。
現在、飲食店などで勤めているのであれば、受講料がそれなりに高いので、会社の資格取得支援制度などの力を借りて目指せるとベストですね!

ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!

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