
皆さんが日々利用しているAdobe製品に、実は認定制の資格が存在しているのはご存知でしょうか?
対象となるソフトはPhotoshop、Illustrator、Premiere Proになるので、少し専門的な分野向けの資格ではあるものの、これらのソフトを使いこなせるという証明に繋がる資格を今回はご紹介します。
それがこちら「アドビ認定プロフェッショナル」です。
※ちなみに2021年6月まではアドビ認定アソシエイト(ACA)という名前でした。
特定のソフトに関する認定資格は幾つかあるのですが、今回はこのアドビ認定プロフェッショナルについてご紹介したいと思います。
今回もどんな資格なのか?メリットやキャリアアップにどう繋がるのか?受験したい場合に気になる受験費用や試験傾向など、様々な視点から情報を整理しておりますので、ぜひご覧ください♪
Contents
アドビ認定プロフェッショナルの概要

アドビ認定プロフェッショナルは、アドビシステムズ社が公認する国際認定資格です。この資格を持つことで、Adobe PhotoshopやAdobe IllustratorなどのAdobe社製品の基本的な利用スキルがあることを証明できます。Adobe製品は多くの分野で利用されているソフトだと思いますが、特にグラフィックデザインや写真編集などの分野で活用されるスキルの証明となります。
国家資格か民間資格か?
アドビ認定プロフェッショナルは、民間企業であるアドビシステムズ社によって提供される民間資格です。国際的に認知されており、世界中でそのスキルが評価されています。
資格が持つ歴史
2021年6月、アドビ認定アソシエイト(ACA)はアドビ認定プロフェッショナル(Adobe Certified Professional)へと名称が変更されました。この変更は、試験形式が「実際のアプリケーションを使用した試験形式」へと更新されたことに伴うものです。
この新しい試験形式では、受験者はプロフェッショナルとして実際にAdobe製品を操作して解答することが求められ、より実践的な理解や操作能力が評価されるようになりました。この名称変更により、資格がより現代のデジタルデザインの需要に合わせて進化したことがわかります
その他のAdobe製品に関連した資格
今回ご紹介しているアドビ認定プロフェッショナル以外にもAdobe製品に関わる資格は幾つかあります。例えば、Illustratorの能力を認定する「Illustratorクリエイター能力認定試験」や、Photoshopの能力を認定する「Photoshopクリエイター能力認定試験」などがそれにあたります。
これらの資格には、大きな相違点としては「アドビシステムズ社が認定しているか、別の団体が認定しているか」という違いがあり、アドビ認定プロフェッショナルは唯一のアドビシステムズ社が認定している資格となります。そのため、世界的な知名度はアドビ認定プロフェッショナルの方が高いとされています。
とはいえ、より深くIllustratorやPhotoshopについて学びたいのであれば、どちらの資格も勉強する価値は十分にあると思いますよ!
\\ IllustratorやPhotoshopの資格にも興味がある!という方はこちら //
アドビ認定プロフェッショナルが活かせる職種とメリット
アドビ認定プロフェッショナルを取得することで、以下のような職種で活躍することができます。
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター
- ウェブデザイナー
- 映像編集者
学ぶAdobe製品はPhotoshop、Illustrator、Premiere Proとデザインや映像編集などで活躍するソフトになるので、特に役立つ業界としてデザイン系や映像編集系のお仕事を挙げさせていただきました。
資格を取得するメリット
世間への浸透率が非常に高いソフトの知識と技術を学ぶ資格となりますので、デザイナー系などのお仕事でスキルの証明に繋がるというのが大きなメリットです。特にこれらのお仕事はフリーランスで働けるお仕事でもあるので、将来的に独立を考えている場合などは、選択肢の一つになるかと思います。
また、パソコンスキルに関わる資格は学生時代などでも比較的学び易く、とっつきやすいため、将来のことを見据えて学生時代に学んでおく価値もあるかと思います。未成年でも保護者の方の同意があれば受験可能なので、興味があればご両親に相談してみてください。
アドビ認定プロフェッショナルの受験・費用について

アドビ認定プロフェッショナルの受験に関する情報をまとめました。
受験手続き
- 試験申込: 試験会場を検索し、申込みと受験料の支払いを行います。試験実施日や申込方法は会場ごとに異なるため、事前に確認が必要です。申込後の変更やキャンセルは不可です。未成年者は保護者の同意が必要です。
- 受験者ID登録: 受験には受験者ID登録が必要です。事前にオンラインで登録し、試験会場に持参します。すでに登録済みの場合は再登録不要です。
- 試験当日: 申込時に指定した日時、会場で受験します。当日の持ち物と注意事項の確認を忘れずに!
- 試験結果: 合否は試験終了直後に判定されます。
試験内容
試験はAdobe Creative Cloudの各バージョンに対応しており、試験科目はアプリケーションごとに独立しています。試験はCBT形式で、前半は選択問題、後半は操作問題セクションに分かれます
※CBT方式…Computer Based Testingの略です。試験会場に設置したパソコン等で受験が可能です
試験科目と受験料
- Photoshop: 「Visual Design using Adobe Photoshop」の2021/2022/2023バージョン。
- Illustrator: 「Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator」の2021/2022/2023バージョン。
- Premiere Pro: 「Digital Video using Adobe Premiere Pro」の2021/2022/2023バージョン。
すべての試験において受験料は一般価格は10,780円、学割価格は8,580円(税込)です。
試験はソフト単位で独立しているので、すべてを受験する場合は一般価格で32,340円、学生の場合は25,740円(税込み)かかります。
ただし、認定を受けるだけであれば2つの試験に合格すれば良いので1試験分の費用は浮きます。
目指す将来像によっては不要なスキルもあるかと思いますので、じっくり検討の上でお申し込みください。
※2023年12月18日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
その他の詳細については、AdobeCertifiedProfessionalの公式HPをご覧ください。
AdobeCertifiedProfessional:https://adobe.odyssey-com.co.jp/outline
アドビ認定プロフェッショナルの合格率と出題傾向について

今回もいつも通り、アドビ認定プロフェッショナル試験に関する合格率と出題傾向をまとめてみました!
合格率:
残念ながらアドビ認定プロフェッショナルの試験における具体的な合格率は公開されていませんでした。
出題傾向:
アドビ認定プロフェッショナル試験では、Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど、各アドビ製品ごとに科目が設定されています。
- Photoshop:
- Illustrator:
- Premiere Pro:
試験は全ての場合でCBT形式(コンピュータベースのテスト)で、各試験の時間は50分、問題数は約30問前後となります。
※CBT方式…Computer Based Testingの略です。試験会場に設置したパソコン等で受験が可能です
まとめ
さて、今回はアドビ認定プロフェッショナルをご紹介いたしましたが如何でしたでしょうか。
個人的に意外だったのは「学割」というキーワードに辿り着いた点です(笑
資格が主題のブログだと中々見ることの無いキーワードだったので新鮮でした。
ただこれって、アドビシステムズ社の「学生時代から学んで欲しい」という想いが見える項目だと思うんですよね。
学生時代に学び、スキルを身に付けておけば将来役立つし、アドビシステムズ社としても自社製品を長く使ってもらえる布石になる。民間企業の認定資格として、上手なやり方だと感じました。
とはいえ、未成年の方は保護者の方の同意が必要なのでご注意を!
ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!