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火事の時に活躍するヒーローと言えば、やはり消防士をパッと思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
非常に危険なお仕事ではありますが、その分、多くの人を救う消防士はとても格好良いですよね。

とはいえ、そんな消防士の方々が活躍するために欠かせない裏方の方々がいらっしゃいます。
それが今回ご紹介する「消防設備士」です。この資格は、消火設備などのメンテナンスを行うために必要な資格です。

今回も消防設備士について、色々と詳しく調べてみました。調べてみると消防関連のお仕事以外にも様々な職種で活躍できる資格なので、ぜひ、ご覧いただいて検討の参考にしてください♪

消防設備士の概要

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消防設備士は、日本の国家資格です。資格を取得することで消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができます​。

資格の歴史

1965年(昭和40年)5月の消防法の一部改正により、消防用設備の工事や整備を行うために消防設備士でなければならないと規定され、1966年(昭和41年)10月から資格制度が開始されました。また、平成16年の消防法施行規則の一部改正により、特殊消防用設備等の工事や整備を行うことができる「特類」が新たに創設されました​​。

消防設備士取得のメリット

消防設備士の資格を持つことで、建物や施設の消防設備の適切な設計や保守管理を行うことができます。そのため、建築会社や施設管理会社などでの就職や昇進の機会が増えます。

また、消防設備士の取得は、安全管理の専門知識を身につけることにもつながります。消防設備の適切な取り扱いや緊急時の対応方法など、安全に関する知識を習得することで、自身や周囲の人々の安全を確保できますし、火災を未然に防ぐために必要な消防設備の点検や保守管理を行うことで、地域や社会の安全を守る役割を果たすことができます。地域の人々に安心と安全を提供することができるでしょう。

以上のように、消防設備士の取得は、職業上のスキルアップ、安全管理の専門知識の習得、そして社会貢献の機会を与えてくれます。将来的なキャリアや社会貢献を意識する方にとって、非常に有益な資格です。

消防設備士が活かせる職種

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消防設備士の資格を取得すると、以下のような職種で活躍することができます。

– 消防設備士
– 消防調査官
– 安全管理者
– 施設管理者
– 建築物維持管理士
– 公共建築物管理者
– 施工管理者
– 建設業者
– 設備管理者

消防設備士と聞くと消防署への勤務が真っ先に浮かぶと思いますが、それだけではなく、建築系や不動産系のキャリアにも道が広がります。

消防設備士の受験・費用について

次に消防設備士の資格取得に関する情報をまとめました。甲種と乙種があり、受験条件や試験内容、費用などが異なります。

受験資格

  • 乙種: 誰でも受験が可能です​​。
  • 甲種特類: 甲種第1類から第3類までのいずれか一つ、甲種第4類及び甲種第5類の3種類以上の免状の交付を受けていることが必要です​​。
  • 甲種(特類以外): 大学卒業や指定学科卒、実務経験、関連資格(例:甲種消防設備士、電気工事士等)を持つ方など、さまざまな条件があります​​。

試験内容

  • 甲種: 筆記試験(工事設備対象設備の構造・機能等、火災及び防火、消防関係法令、基礎的知識、消防用設備の構造・機能等)と実技試験があります​​。
  • 乙種: 筆記試験(消防関係法令、基礎的知識、構造・機能・整備)と実技試験があります​​。

試験時間と手数料

  • 甲種特類: 2時間45分、手数料5,700円
  • 甲種(特類以外): 3時間15分、手数料5,700円
  • 乙種: 1時間45分、手数料3,800円
  • 注意: 試験手数料は非課税で、一旦納入された手数料は返金されません​​。

試験には筆記試験と実技試験があり、筆記試験はマークカードを使った四肢択一式、実技試験は写真・イラスト・図面等による記述式です​​。

※2023年11月20日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください

その他の詳細については、一般財団法人消防試験研究センターHPをご覧ください。
一般財団法人消防試験研究センターHP:https://www.shoubo-shiken.or.jp/

消防設備士の合格率と出題傾向について

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消防設備士試験に関する合格率と出題傾向について以下の通りです。

合格率:

  • 一般的な合格率:消防設備士試験の合格率は平均30%台であり、これは甲種と乙種の両方に当てはまります​​。例えば、令和2年度では甲種は35.2%、乙種は38.9%でした​​。
  • 第1類の合格率:第1類は20%代であり、これには屋内消火栓、屋外消火栓、スプリンクラー設備、水消火設備などが含まれます。広範囲をカバーするため、難易度が若干高いとされています​​。
  • その他の類:第4類が最も受験者が多く、約半数を占め、他の類は各々約10%弱の受験者となっています。第4類以外の合格率は大体30%~40%程度です​​。

出題傾向:

  • 試験の内容:試験の出題内容は「消防法と、それに関する規則・規定・規制」に基づいており、大きな火災や事故がない限り、これらは改正されません。そのため、試験内容も大きく変わることは少ないです​​。
  • 問題レベル:問題は基本的にテキストや問題集に載っている基礎的な内容で、大きな難問や特殊な問題は少ないです​​​​。
  • 試験勉強のコツ:成功の鍵は「暗記と記憶」です。テキストと問題集を繰り返し勉強することが推奨されています。また、写真を見ながら感知器の名前や姿形を覚えることが有効とされています​​​​。
  • 法令の勉強法:条文の数字や語句、定義、感知器の基準などを覚えることが重要です。語呂合わせを活用することで覚えやすくなります​​。

こう見ると思っていたよりも合格率は低いですね!特に第1類は20%台と当ブログが紹介している中でも低い水準です。試験内容は消防法に関連する基本的なものが中心みたいなので、基礎知識の習得と暗記が合格の鍵となりそうですね。

まとめ

今回は消防設備士についてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。

個人的には消防署以外にも建築系や不動産系などでも活躍が見込める資格ということで、幅が広がる資格だと思いました。ただ、合格率は思ったよりも低いので、ある程度、ご自身のキャリアが決まってから考えた方が良さそうですね!

ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!

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