
画面の目の前に居るあなたは現在、お幾つでしょうか?
インターネットが世に広まる過程を経験された方、生まれた時からインターネットが普及していて、インターネットがあることが当たり前の方。様々かと思います。
今回はそんなインターネットのインフラを支える資格「情報配線施工技能士」をご紹介いたします。
今やインターネットが使えるのが当たり前の時代となりましたが、当然ながらノーメンテナンスで使えるような技術ではありません。専門の技術者が日々メンテナンスを行っていることで使える”当たり前”なんです。
情報配線施工技能士はそんな私たちの生活に必要不可欠な資格の一つです。
今回も情報配線施工技能士を取ることで有利になる職種や、受験の概要や費用、はたまた合格率まで、詳しく調べてみましたので、ぜひ、ご覧ください♪
情報配線施工技能士の概要

情報配線施工技能士は、通信インフラを支える重要な国家資格です。この資格は、光ファイバーやLANなどの情報通信配線の施工技能や知識を認定するためのもので、2004年に創設されました。具体的には、光ファイバー接続やコネクターの組み立て、建物内の配線施工などの技術を身につけた専門家を対象としています。この資格は、1級から3級までのレベルに分かれており、それぞれ学科試験と実技試験が設定されています。1級は年に一回、2級は二回、3級は三回の試験が実施されています。
資格の性質と重要性
この資格は、職業能力開発促進法に基づいて特定非営利活動法人高度情報通信推進協議会が実施する技能検定の一種です。インターネットの普及と共に通信全般の情報インフラを支える重要な技能が認定される試験として、就職や転職にも有利な資格とされています。建設業法上の主任技術者や監理技術者資格の認定対象ではなく、施工管理技士資格の受験資格にも含まれていません。
資格の歴史
情報配線施工技能士の資格は、2004年に設立されました。これはインターネットの普及に伴い、通信インフラの構築と維持に必要な専門知識と技術を有する人材の需要が高まった結果です。この資格は、現代社会における情報通信技術の重要性を反映しています。
情報配線施工技能士が活かせる職種
以下に、情報配線施工技能士の資格を活かせる主な職種をリストアップしてみました。
- 情報通信業界
- ITサービス業
- 通信設備業
- 通信機器販売業
- 建築設計事務所
- ゼネコン・設備工事会社
- コンピュータ業界
これらの職種では、情報配線施工技能士の知識とスキルを活かして、情報通信インフラの設計や施工管理、通信機器の設置や保守、ネットワークの構築などの業務を担当できるようになります。情報配線施工技能士の資格を持つと、幅広い業界で需要があり、安定した就職やキャリアアップの機会が得られると思います。
情報配線施工技能士の受験・費用について

情報配線施工技能検定についての受験に関する必要な情報をまとめてみました。1級、2級は教育機関の修了状況によって緩和条件が代わるため、ご自身がどの程度の緩和を受けれるか要チェックです♪
試験概要
受験資格
1級の受験資格
- 7年以上の実務経験を有する者。
- 教育機関修了による条件緩和:
- 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業、または普通職業訓練修了後は、5年以上の実務経験。
- 大学卒業後は、3年以上の実務経験。
- 高度職業訓練修了後は、1年以上の実務経験。
- 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者。
2級の受験資格
- 2年以上の実務経験を有する者。
- 教育機関修了による条件緩和:
3級の受験資格
これらの受験資格は、教育機関の修了によって、実務経験の必要年数が緩和されることがあります。より詳細な情報や最新の情報は、公式サイトや関連教育機関の情報を確認することをお勧めします。
試験日程と申込期間
受験料
試験会場
試験時間と出題範囲
- 試験時間: 学科試験は1級が90分、2級・3級が60分。実技試験は1級が150分、2級が90分、3級が60分です。
- 出題範囲: 学科試験では情報ネットワーク概論や配線施工機材及び工具など、実技試験では光ケーブルの配線施工などが含まれます。
合格基準と結果発表
※2023年11月27日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
その他の詳細については、特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会(ICP協議会)HPをご覧ください。
特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会(ICP協議会):http://www.b2every1.org/index.php
情報配線施工技能士の合格率と出題傾向について

情報配線施工技能士の合格率と出題傾向も調べてみました。
合格率
- 公式な合格率は非公開ですが、令和元年度の情報配線施工技能士の平均合格率は57.1%だったとの情報がありました。
- 各級の合格率は推定値として、1級が約20%前後、2級が50~60%、3級が60~65%とされています。
試験の構成
- 学科試験:マークシート方式(4答択一式)で、大問30問。合格基準は満点の70%以上。
- 実技試験:1級150分、2級90分、3級60分(作業、ペーパー試験各30分)。実技試験では光ファイバーの融着工具などを持参し、制限時間内に作業を完了することが求められます。
出題傾向
- 実技試験と学科試験の範囲:光ファイバの接続、コネクタの組立て、試験、宅内及びビル内の配線施工など。
- 学科試験の項目:情報ネットワーク概論、配線施工機材及び工具、情報配線システム、メタルケーブルの配線施工、光ケーブルの配線施工、測定試験、安全衛生など。
実技試験と学科試験の2つがあるタイプの資格で、知識だけでも技術だけでも合格が難しい資格です。特に実技試験は制限時間内に完成することが難しく、事前の練習が重要とのこと。十分に練習を重ねて、自信を持ってから受験をされた方が良さそうです。
まとめ
今回は情報配線施工技能士についてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。
私たちの大切な生活インフラに関わる資格ということで、3級はともかく、2級や1級の取得は非常に難関です。
逆に言えば、資格を取ること自体に価値が生まれる資格ですので、受験資格を満たしている方であれば、積極的に狙ってみたい資格ですね!
ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!