
当ブログでは何度か、情報技術系の難関資格とされるスキルレベル4の資格をご紹介してきました。
このスキルレベル4に分類される資格には9つの資格があるんですが、実はこの中でも難易度にバラツキがあるのをご存知でしょうか?
今回はそんなスキルレベル4の中でも、特に難易度が高いとされる資格「ITストラテジスト試験」をご紹介します!
今回も「どんな資格なのか?」「メリットやキャリアアップにどう繋がるのか?」、受験したい場合に気になる受験費用や試験傾向など、様々な視点から情報を整理しておりますので、ぜひご覧ください♪
Contents
ITストラテジスト試験の概要

ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の一部であり、スキルレベル4に相当する国家資格です。
この資格は、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや特定のプロセスを情報技術を使って改革・最適化する戦略を策定する専門家を対象としています。企業の経営方針に影響を与える意志決定能力を有する、経営企画やCIO(最高情報責任者)、ITコンサルタントなどを想定した資格です。
※スキルレベルとは、情報処理技術者に関連する試験の難易度を指す指標で、スキルレベル4は最高難易度とされる資格に与えられるレベルです
資格の歴史
ITストラテジスト試験の歴史は、1994年に始まったシステムアナリスト試験に端を発します。1996年には上級システムアドミニストレータ試験が導入され、2009年にはこれら二つの試験が統合され、現在のITストラテジスト試験が設立されました。2014年には情報セキュリティ分野が試験に追加され、2020年にはシラバスが改訂され、情報セキュリティ分野の出題が強化されました。
この資格は、情報処理技術者試験の中でも特に高度なものとされ、IT分野の専門家としての高いレベルを求められています。
ITストラテジストが活かせる職種

ITストラテジスト試験を取得すると、以下のような職種や仕事で活躍することができます。
- CIO(最高情報責任者)
- CTO(最高技術責任者)
- ITコンサルタント
- 情報システム部門の責任者やリーダー
- 事業企画関連の専門職
- 業務改革推進関連の専門職
資格取得のメリット
スキルレベル4の資格ということで、ITストラテジスト試験を所持しているとご自身の高い知識やスキルを証明することに繋がり、転職やキャリアアップに有利になるという点が一番のメリットかと思います。
また、企業のIT戦略や経営戦略に関する意思決定や計画立案に携わるポジション(CIOやCTOなど)や、ITコンサルタントなど、高収入な仕事も視野に入り、収入アップを狙えるのも◎
その分、難しい資格ではありますが、挑戦してみる価値は十分にありそうですね!
ITストラテジストの受験・費用について
ITストラテジスト試験の受験概要についてまとめてみました。年1回の貴重な機会となるので、受験を検討されている方は要チェックです♪
- 受験資格: 特に制限はなく、誰でも受験可能です。
- 試験申込み: 申込期間は1月中旬で、インターネットで申し込みができます。
- 試験日程: 年1回、春期(4月)に実施されます。合格発表は7月中旬です。
- 受験料: 7,500円(税込)。
- 試験地: 全国の主要62都市で開催されます。
- 免除制度: 応用情報技術者試験や高度情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験の合格者は、午前Ⅰ試験を2年間免除されます。
※2024年1月10日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
その他の詳細については、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構のHPをご覧ください。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html
ITストラテジスト試験の合格率と出題傾向について

今回もITストラテジスト試験に関する合格率や出題傾向など、受験を考えている方にとってメリットに繋がる情報を調べてまいりました!参考の一つとしてご覧ください。
合格率:
- 2022年度の合格率は14.8%で、例年14%前後で推移しているそうです。
出題傾向:
- 午前試験Ⅰ・Ⅱ:テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3分野から出題されます。午前Ⅰでは、テクノロジ系17問、マネジメント系5問、ストラテジ系8問の計30問が出題されます。午前Ⅱでは、セキュリティ、システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務の8分野から出題され、マネジメント系とストラテジ系からの出題が多くなります。
- 午後試験Ⅰ:業種ごとの事業特性を反映した情報技術活用に関するトピックから出題され、記述中心の試験です。4問の中から2問を選んで解答し、各問50点の配点となっています。
- 午後試験Ⅱ:短い文章に対する自分の考えを大論述形式で解答する試験です。定番問題と最新トピックが出題され、1000文字以上の論述が求められます。難易度が高く、文字数が多いため、論理関係を意識した解答が必要です。
合格率10%台と高い知識が求められる難関資格です。
その分、参考書なども多数用意されているので、ご自身のスタイルに合う参考書を見つけて勉強されてみてください♪
まとめ
さて、今回はITストラテジスト試験をご紹介いたしましたが如何でしたでしょうか。
当ブログでは過去に何度かスキルレベル4の資格をご紹介してきましたが、他の例に漏れず難易度の高い資格でした。
あなたの将来的にとって必要な資格か、今のお仕事からキャリアアップに繋がるかなど、時間を使って資格を目指す以上は、しっかりと考えてから勉強されてください。
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