
前回の記事では照明士についてご紹介をいたしました。
照明士は照明の設備や点検だけでなく、商品開発(照明)や建築に関わる照明の設計、ライブやテレビ番組などの照明など様々な職種で活躍できる資格でした。
一方で難易度が高いので入門には向かない資格でしたが、今回は逆に入門に向いている資格をご紹介します。
それがこちら「照明コンサルタント」です。
照明士に対して下位に当たる入門的な資格。その分、きっちりと照明に関する基礎を学ぶことが出来ます。
今回もいつも通り概要や歴史、受験方法などを調べてきました!受験をするかの検討や受験の仕方など役立つ情報盛り沢山なので、ぜひ最後までご覧ください♪
また、既に照明コンサルタントをお持ちで照明士について知りたい!という方はこちらをどうぞ!
\\ 照明士に興味を持たれた方はこちら //
Contents
照明コンサルタントとは?

照明コンサルタントは、照明に関する専門知識や技術を証明する資格です。一般社団法人 照明学会が認定していて、基礎講座の受講、添削課題の合格、特別講義の履修が必要です。実務経験の要件は特に設けられていません。照明士という更に高度な専門講座も存在します。
国家資格か民間資格か?
この資格は民間資格です。一般社団法人 照明学会が商標登録を行っていて、同学会が認定する資格名です。
資格が持つ歴史
照明コンサルタントの職能はアメリカで1940年代以降に市民権を得たと言われています。日本では1970年代に照明コンサルタントとしての職能が確立し始め、1980年代後半には公共空間の照明設計などを行うようになりました。日本では照明に対する関心が低く、照明設計が市民権を得るのが遅れたとされています。
照明コンサルタントが活かせる職種

照明コンサルタントに合格することで、就職活動・転職に役立つ仕事を調べてみました。
- 照明デザイン事務所: この分野では、照明設計の専門知識が役立てられます
- 照明メーカー: 照明の製造に関わる職種で、照明技術の知識が役立ちます
- 建築・インテリアデザイン関係: 建造物や空間のデザインにおいて、照明は重要な要素です。
- 電気工事業: 照明設備の設置や保守に関わる業務で、専門的な知識が必要です
- 照明器具販売業: 照明器具の販売において、商品の特性や設計に関する深い理解が役立ちます
照明の保守や点検といった業務はもちろんのことですが、施設の照明設計や家具との調和など空間演出に向けた知識も得られる資格です。建築や家具メーカーなどで働かれている方にとっても視野に入る資格です。
資格名の受験・費用について
照明コンサルタントに関する受験情報や費用をまとめました。受験される際の参考にしてください。
受験申込方法:
受験手数料:
※2023年12月7日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
その他の詳細については、一般社団法人 照明学会HPをご覧ください。
一般社団法人 照明学会:https://www.ieij.or.jp/educate/senmon.html
照明コンサルタントの合格率と出題傾向について

今回もいつも通り、照明コンサルタントに関する合格率と試験の内容についてまとめてみました。
合格率:
照明コンサルタントの正式な合格率は公表されていませんが、約80%と言われているそうです。上位資格にあたる照明士は難易度が高いとされているので、照明士に比べると入門資格といった印象が強そうです。
試験内容:
試験では照明に関する幅広い知識が求められ、以下のような内容が含まれるそうです。
- 基礎講座の受講: 照明学会主催の基礎講座を受講する必要があります。この講座では、照明に関する基本的な知識や技術が学べます。
- 添削課題の合格: 受講中に提出される添削課題があり、全6回分の課題のうち6割以上の得点を獲得する必要があります。
- 特別講義の履修: 基礎講座と添削課題に加え、特別講義を履修する必要があります。
記述式の試験で点数を稼ぐタイプの資格ではなく、講座の受講や課題をしっかりとこなすことで資格を得られるタイプの試験です。そのため、合格率自体は高いですが、しっかりと時間を確保し勉強する必要がありそうです。
まとめ
さて、今回は照明コンサルタントについてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。
入門的な資格ということで、前回ご紹介した照明士に比べると合格はできそうですが、講座をしっかりと受講する必要がある資格なので、受験をするのであればしっかりと心構えをした方が良さそうですね。
照明に関連した職種においてプロフェッショナルになりたい、将来的には照明士を目指したい、そういった方向けの資格かと思います。
ぜひ、ご紹介した資格情報を参考に、資格の取得を目指してみてください!