
当ブログでは何度か情報セキュリティの分野の資格をご紹介してまいりましたが、どちらかといえば難易度が高い資格をご紹介してまいりました。以前ご紹介したネットワークスペシャリスト試験(NW)などがその最たる例です。
ですが、読者の皆様の中には「これから学びたいから、もっと簡単な資格を教えて!」という方もいらっしゃるはず。。。
今回はそういった方に向けて情報セキュリティ分野における入門編、基礎レベルの位置付けの資格をご紹介したいと思います。
それが、タイトルにある通り「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」です!
国家資格かつ、生涯有効な資格にも関わらず、情報セキュリティの基礎を学べるとってもオトクな資格です◎
今回も情報セキュリティマネジメント試験(SG)について、どんな資格なのか?メリットやキャリアアップにどう繋がるのか?受験したい場合に気になる受験費用や試験傾向など、様々な視点から情報を整理しておりますので、ぜひご覧ください♪
Contents
情報セキュリティマネジメント試験(SG)の概要

情報セキュリティマネジメント試験は、組織の情報セキュリティを確保するための基本的なスキルを認定する試験です。具体的には、情報セキュリティマネジメントの計画、運用、評価、改善などのプロセスを通じて、組織を様々な脅威から守る能力を評価します。また、この試験は業種や職種を問わず、個人情報の取り扱い、情報管理、情報セキュリティ評価・確認などを行う全ての方に推奨されています。
国家資格か民間資格か?
情報セキュリティマネジメント試験は国家資格です。この試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって実施され、IT系の国家資格として位置づけられています。
資格が持つ歴史
この試験は、社会的なニーズの高まりと、政府の「日本再興戦略」改訂2015(平成27年6月閣議決定)、経済産業省の産業構造審議会で示された方向性を踏まえ、平成28年度春期から国家試験「情報処理技術者試験」の新しい試験区分として創設されました。現在は、コンピュータベースのテスト(CBT)方式で年間を通じて随時実施されています
※CBT方式…Computer Based Testingの略です。試験会場に設置したパソコン等で受験が可能です
小ネタ<なぜ略称が”SM”ではなく”SG”なのか?>
情報セキュリティマネジメント試験を英語にするとSecurity Managementなので、適切な略称は「SM」なのですが、なぜか「SG」が略称として使われています。
これは、サービスマネージャー試験という別の資格で既に「SM」の略称が使われていることから、”S”ecurity Mana”g”ementから取られて「SG」の略称に落ち着いた歴史があるそうです。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)が活かせる職種とメリット
情報セキュリティマネジメント試験(SG)を取得することで、以下のような職種での活躍が見込めます。
- 情報セキュリティエンジニア
- 情報セキュリティコンサルタント
- セキュリティオペレーションセンター(SOC)アナリスト
- セキュリティアナリスト
- 情報セキュリティオフィサー(ISO)
資格を取得するメリット
インターネットやシステムの波及・高度化にともない情報セキュリティの分野の重要度は日々上がりづつけています。そんな大事な分野の知識を得られるというのが1つ目のメリットです。エンジニア職に拘らず、個人情報などを扱うお仕事をしているならば、幅広い活躍が見込める資格です。
次に2つ目のメリットは生涯有効な資格という点です。更新の必要がないので、一度取ってしまえばずっと履歴書にかけます笑
ただし、情報セキュリティマネジメント試験(SG)は情報セキュリティの分野の中では基礎レベルの資格に値するので、転職やキャリアアップに役立てたいのであれば、より上位の試験(更に高度な情報処理技術者試験やネットワークスペシャリスト試験)も目指したいところ。
情報セキュリティの分野に進みたい方にとっては、ステップアップの1歩目と考えて良いかと思います。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)の受験・費用について

情報セキュリティマネジメント試験(SG)の受験に関する情報をまとめました。受験を考えている方はぜひ、ご覧ください。
受験資格
試験内容
- 試験内容: 情報セキュリティの考え方、管理の実践規範、対策、関連法規、ネットワーク、システム監査、経営管理などの知識が問われます。
- 重点分野: 情報セキュリティ全般、情報セキュリティ管理、情報セキュリティ対策、情報セキュリティ関連法規などが含まれます。
試験形式
受験手数料
試験実施形態
※CBT方式…Computer Based Testingの略です。試験会場に設置したパソコン等で受験が可能です
※2023年12月25日時点での情報となるため、詳細は該当サイトをご覧ください
情報セキュリティマネジメント試験(SG)についての詳細は、IPA 独立行政法人情報処理推進機構の公式サイトを参照してください。
IPA 独立行政法人情報処理推進機構: https://www.ipa.go.jp
情報セキュリティマネジメント試験(SG)の合格率と出題傾向について

今回も情報セキュリティマネジメント試験(SG)に関する合格率や出題傾向など、受験を考えている方にとってメリットに繋がる情報を調べてまいりました!参考の一つとしてご覧ください。
合格率:
- IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の統計によると、合格率は時期によって異なります。例えば、令和3年度下期の合格率は53.9%、令和4年上期が61.2%、令和4年下期が52.0%、令和5年4月が76.2%となっています。
- これらの数値を見ると、合格率は50%〜60%の範囲で推移しているみたいです。
出題傾向:
- 出題範囲は情報セキュリティ分野と法務分野を中心に多岐にわたります。ITパスポート試験と重複する分野も多く出題されるため、これらの分野に関する理解を深めることが重要です。
- 試験は科目Aと科目Bに分かれており、科目Aは4択問題が48問、科目Bは多肢選択問題が12問出題されます。合格基準点は1,000点満点中600点です。
- 情報セキュリティマネジメント試験の合格には幅広い知識が要求され、専門用語や略語の理解も必要です。合格までに必要な勉強時間は約200時間とされています。
- 2023年4月から科目BはCBT方式に移行しました。科目Bの問題数は少ないものの、文章量が多く、マネジメント分野での深い知識が求められます。
もし、学習方法や知識の習得に不安を感じるのであれば専用の講座を受講するというのもオススメです♪
今はオンライン講座でスマホやPCを使って自宅で受講するという手もあるので、ご自身の学習スタイルに合うやり方を探してみてください、
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まとめ
さて、今回は情報セキュリティマネジメント試験、通称SGをご紹介いたしましたが如何でしたでしょうか。
創設が平成28年と比較的、新しい分野・新しい試験ではありますが、その分、今の社会情勢において重要度の高い資格と言えます。エンジニア職は「資格を保持している=優秀」という評価がされる業界ではありませんが、スキルやキャリアを伸ばすための一歩目と考えれば勉強する価値は十分にあると思います。
将来的に情報セキュリティの分野に進みたいのであれば、ぜひ受験を考えてみてください♪
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